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殺陣

たての語源には、目立つようにする意味の「立てる」の名詞形「立て」からや、「太刀打ち」の「太刀」が変化したとする説もあるが、歌舞伎で「立ち回り」を略した「立ち」に由来すると考えるのが妥当である。

漢字の「殺陣」は、陣をなしている人の中へ斬り込んで殺すことに由来し、本来の読みは「さつじん」である。
「殺陣」と書いて「たて」と読むようになったのは、新国劇の座長であった沢田正二郎が、座付き作家の行友李風に公演演目を「殺人」と提案したところ、「じん」に「陣」を当てた方が良いとなり、昭和11年(1936年)公演で『殺陣田村(たてたむら)』として演じられたことから一般にも広まったものである。
それ以降、「殺陣」の読みは「さつじん」よりも「たて」が一般的となった。



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