労働組合 日本社団 2021年11月01日 0 0.労働組合簡単に、労働組合とはどういう組織かについても見ておきましょう。もともとは同じ職種で腕のいい職人の同盟(ギルド)です。自分の技術を安く買いたたかれないように、あるいは、職人仲間の中で抜け駆けして安く売り出してしまうことを防ぐ組織です。しかし、機械化が進み、分業化が行われることによって、そのような腕のいい職人でなくても同じような製品ができるようになると、その産業で働く労働者も一緒に団体をつくるようになります。これが労働組合です。しかし、このような労働組合は、できた当初、法律で禁止されました。「経済活動の自由」を邪魔するという理由です。それでも過酷な労働条件になればなるほど労働組合はたたかいの激しさは増していきました。そして、法律そのものを変えさせて、基本的人権の一つ、「労働基本権」を確立するようになりました。そのような経過から、労働組合は、同じ産業で働く労働者の労働条件の安売りを認めさせないことを目的とします。さらに、失業したときの生活の支え合いといった福利厚生、労働者に不利な法令を変えさせる政治運動、社会不安をまねいたり、戦争を防ぐための平和運動などを軸にして労働組合活動は発展してきました。いまもそれは続いています。したがって、現在は、個々の労働組合によって、どのような運動に重きを置いているかは、その労働組合の歴史によって異なります。加入したい(している)労働組合がどのような活動を重視しているか、ぜひ理解してください。①労働者のための労働組合あなたが、コミュニティユニオンに加入します。労働組合のない会社でも参加できます。私もあなたも、自らが活動します。労働者の権利を学び、実際に活用します。私たちは、すべての労働者の利益となるように行動します。利益の独り占めはしません。どんな職業でも尊重されるべき個人です。人としての誇りを守り、闘争します。②職場の砦としての働き会社内では、労働者は弱い立場に置かれます。コミュニティユニオンは、あなたのための職場の砦として働きます。③労働者の権利が使えるあなたがコミュニティユニオンに加入すれば、憲法や労働組合法に基づいて、労働組合員としての権利を持ち、保護を受けられます。④団体交渉ができる部下が上司に伺いを立てるのではなく、あなたの労働条件について対等な立場で会社と交渉できるようになります。⑤御用組合の対策も組合費を天引きされるのに何をしているかわからない、会社の言うなりの労働組合にうんざりしている、だけどユニオンショップ協定があるからどうしたらいいかとお困りの方の労働組合対策も。⑥力強い士業を味方にする労働者の立場に立つ士業を紹介できます。⑦仲間がいるから頑張れる同じような境遇の労働者が集まっています。だから、組合員どうし協力できて、頑張れます。1.社長と対等あなた固有の権利、労働基本権が使えます。労働基準監督署に相談して解決しなくても、コミュニティユニオンは、労働基本権-会社は団体交渉に応じなければならない、労働組合員を不当に差別してはいけない-をフル活用して解決に向かいます。コミュニティユニオンは、不条理と闘う。コミュニティユニオンは、違法と闘うのではありません。個人として不条理な扱いをされたことに対して、闘争します。私たち労働者は労働力を提供しますが、身も心も提供する奴隷ではありません。また、生活のトラブルも含めて低処遇労働者の人生を丸ごとみんなで解決。 不条理と闘います。2.労働基本権を駆使しよう要求と手順を明確化、定期的な改善①要求あなたは、コミュニティユニオンに加入し、あなたの希望や願望、不安を「要求」として明確にします。その際、どのような上司なのか、一緒に働いている人たちはどういうスタンスなのかなども参考にします。②共有組合員が蓄積してきたこれまでの経験をもとに、あなたの希望を叶え、不安を取り除く方法を共有します。③開始あなたが納得したら、みんなで解決に向けてとりくみを始めます。もちろん、あなたも主体的に行動します。最初は不安かもしれませんが、みんながいるから大丈夫。④交渉会社と団体交渉を行います。会社は、団体交渉を拒否することはできません。互いに誠実に交渉しなくてはいけない義務が課せられます。⑤変化団体交渉を通じて、妥協点を探り、よりよい方向へと変化させます。時に素早く、時にゆっくり。もともと、会社と労働者では、パワーバランスが違いすぎます。そのため、パワーバランスの均衡を取るために、私たちはさまざまな手段を講じます。⑥拡大あなただけの希望や願望を叶えるだけでなく、いろいろな人の立場をふまえながら改善するために、組合員を増やします。組合員が増えることによって叶う要求もあります。⑦見直し時間がたつにつれ必要性は変化します。当初の希望や願望が叶ったか振り返り、さらに改善させます。3.ブラック企業の根絶を労働者は奴隷ではありません。あくまでも労働者と使用者は対等平等の関係で労働契約を結び、労務を提供する代わりに賃金を受け取るというのが現代社会の姿です。しかし、サービス残業はそれを根本的に壊していますし、人間性を否定するパワーハラスメントも横行しています。それに対抗して労働者が力を合わせて労働条件を向上させ、人間の尊厳が守られる暮らしやすい社会を目指しているのが、コミュニティユニオンです。当事者による当事者の組織、自らの手で苦労しながら、自らの足で歩いていきたい。それが、コミュニティユニオンです。色々な世代の人と、色々な立場の人と対話しながら、より良い労働組合を目指しています。人よりも組織を優先し、労働者の生命と誇りを吸い取るブラック企業の根絶を。FeedPing#日本社団にほんブログ村 日本社団[111回]PR